業務用冷凍庫、冷蔵庫が冷えない。修理にかかる金額をざっくり解説してみた

冷凍・冷蔵機器が冷えない、調子が悪い場合は販売代理店や修理業者、メーカーに修理依頼をかけるかと思います。
その場合、一番心配な事はやっぱりお金ですよね。
修理する場合はいくらかかるのか。想像もつかない人も少なくないでしょう。
日々修理ばかりしている私の経験から、皆様が少しでもイメージしやすいように具体例を挙げて解説していきます。 

修理にかかる金額の内訳

出張費

出張費とは修理依頼されたお客様の元へ行くまでに要する費用の事です。
内容としては交通費(ガソリン)/人件費/車両管理費です。
また、高速料金がかかる場合は追加実費になります。

 

金額については、修理を依頼した営業所から現地までの距離で算出されます。
従って出張費は場所によって変動します。


大都市については例えば大阪市内10,000円/名古屋市内8,000円等と決まっている会社が多いですが、遠方になると金額が上乗せになります。(会社によって出張費の金額は違います)


余程の遠方でない限りは大幅に上乗せする事はないはずです。
メーカーに依頼する場合の出張費はざっくりですが10,000円前後でしょう。
代理店、個人経営者が修理訪問する場合はもう少し安くなります。 

出張費はざっくり10,000円

技術費(工賃)

機器の診断・判定から修理にかかる金額です。
修理の難易度、要する時間から算出されます。
比較的簡単な修理(部品交換程度)で2時間程度の作業時間であれば、おおよそ20,000円前後でしょう。(部品代除く)

 

技術費の金額も当然ながら会社によってい違います。
修理の内容で金額が決まっている会社もあれば時間単位で金額を算出する会社もありますが、そこまで大きく乖離する事はないはずです。 

技術費はざっくり10,000円/時間

部品代

部品代はそのままその部品にかかる金額です。
庫内ファンモーターは12,000円、凝縮器ファンモーターは20,000円、基板は20,000円~30,000円程度します(こちらもあくまで機種によりけりですが、おおまかに)。

 

ガス漏れの際に応急でガス補充した場合や配管穴埋めした場合は溶接材料費も部品代になります。 

その他

高速料金、駐車場代は実費で計算されます。その他にはフロンガス(冷媒)の回収・破壊等がかかります。上記項目の合計がそのまま修理金額になります。 

出張費+技術費+部品代+その他=修理金額

 それでは下記の事例でイメージしてみましょう。 

例)

  依頼内容:冷蔵庫が冷えない

 依頼元住所:兵庫県尼崎市

修理業者拠点:大阪府大阪市

 診断/判定:庫内ファンモーター不良(停止していいる)

 修理難易度:中

 要する時間:2時間程度

 出張費は大阪市内5,000円とした場合、尼崎市は+1,000円の6,000円。
技術費はファンモーター交換に2時間程度要する為、20,000円。
 庫内ファンモーターは1個12,000円。
高速料金は【福島IC→尼崎IC】区間800円。 

出張費6,000円+技術費20,000円+部品代12,000円+高速代800円

合計金額38,800円(税抜き)

 税込みだと41,904円が請求金額になります。 

まとめ

どんなに簡単な修理でも最低30,000円はかかります。
修理を依頼して人を動かす以上は安い金額では経営が成り立ちません。
だからこそ、日頃のメンテナンスが大事です。また、冷凍・冷蔵機器を日頃使用する方もある程度の知識を持つことでコストは確実に抑える事が出来ます。


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